イエローストーン(1)
イエローストーン(2)
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ザイオン
ヨセミテ

2.イエローストーン国立公園(2)(Yellowstone National Park(2))



スチームボート・ガイザー。やばいと思ったらすぐ逃げ出さないといけない。

ノリス・ガイザー・ベイシン Norris Geyser BasinのMap

ノリス・ガイザー・南側のバックベイスン  Norris Geyser Basin

 南側のバック・ベイスンBack Basinをトレイルした。この辺りはイエローストンの中でも一番活動的な温泉域だという。活動がさかんになると閉鎖されることもある。

 「スチ−ムボ−ト・ガイザー」、直訳すると蒸気船間欠泉。スチ−ムボ−ト・ガイザーは不定期の間欠泉で、数mから100mくらいまで吹き上がるという。こ普段は、10m程度の小さな噴出しか見られない。前回の大噴出は2005年5月23日と看板にはあったが、最近では2014年9月大規模な噴出をがあったという。


クレステッドプール(Crested Pool)

クレステッドプール(Crested Pool)のMap

クレステッドプール(Crested Pool)

  この奇妙で美しい場所は、地球上で最大規模の火山であるイエローストーンの火山の端にある。熱とガスの世界に接近していて、そのような場所には景観に色を付ける膨大な数の微生物が住んでいる、と解説板にある。

 1万箇所以上の温泉がイエローストーンの200万エーカーに分散しているが、クレステッドプールと同じくらい暑く、激しい色をしているものはほとんどない。プール内の水温は沸点(この高度で93度C)を超え、94度Cの過熱温度に達する。太陽の光が澄んだ水の中に入ると、温泉の強烈な青い色が出る。


クレステッドプール(Crested Pool) の周りの木は立ち枯れ。

 温泉はきれいな青色だが、ほとんど沸騰しており、周りの木々は有毒ガスのせいか立ち枯れしている。

イキヌス・ガイザー(Echinus)

イキヌス・ガイザー(Echinus Geyser)

 Acidic Geyser酸性の間欠泉と解説板にある。数百万のとげ状の堆積物がEchinus Geyserを取り囲んでいる。風景を映し出す水面をもつ酸性の噴水には、鉄、ヒ素、マンガン、およびアルミニウムのすべてが含まれている、とある。
 

 

  1878〜1884年の間、 Echinus Geyserはめったに噴火しなかった。以来、間欠泉は活動期間と休眠期間の間で変動してきた。何十年もの間、Echinusは噴火の高さ、長さ、間隔において驚くべき変化をしてきたEchinusは1990年代に数年間、非常に規則的に噴火した。噴火は、数時間、数日、または数か月ごとに発生する可能性がある、とある。


 温泉なのか間欠泉なのか。こんな温泉池があっちこっちにある。名前がついているようだが、あまり意味があるとは思えない。
 

 この池は間欠泉。数分前に2〜3mの噴出があったというので、10分くらい見ていたが、とうとう何も起こらなかった。


オールドフェイスフル・インの立派な建物

 オールドフェイスフル・ガイザーの隣には宿泊施設やビジターセンターがある。宿泊施設のオールドフェイスフル・インは1904年に建てられた世界最大のログハウスで、度重なる山火事にも守られて生き抜いてきた。

 ビジターセンターや宿泊施設のすぐ前に、オールドフェイスフル・ガイザーがあり、時間になるとこの施設から多くの観光客がオールドフェイスフルの間欠泉を見に出てくる。


オールドフェイスフル・ガイザー

オールドフェイスフル・ガイザー Old FaithfulのMap

オールドフェイスフル・ガイザー

 オールドフェイスフル・エリアにある園内で最も有名な間欠泉。多少のずれはあるが、ほぼ一定の間隔で熱水を吹きあげ、予想がしやすい間欠泉と言われ、こう呼ばれるようになった。
 噴出の間隔は、前回の噴出の規模により、35分から120分、平均80分ほどで、30〜56メートルもの高さまで吹きあがる。
 施設のいくつかの場所には、次の間欠泉の噴水予想時刻を表示している。+−5分程度の誤差があるようだ。時間になると大勢の観光客が間欠泉がよく見える場所にどどっと集まってくる。


クレステッドプール
クレステッドプール

 温泉はイエローストーンの中で、最も多くの種類がある熱泉である。1万箇所以上がイエローストーンの200万エーカーに分散しているが、クレステッドプールと同じくらい暑く、激しい色をしているものはほとんどない。
 プール内の水温は沸点(この高度で199度Fまたは93度C)を超え、201度-202度F(94度C)の過熱温度に達する。
 太陽の光が澄んだ水の中に入ると、温泉の強烈な青い色が出る。可視光の虹から出た青が美しい。


 左の写真のような間欠泉(ガイザー)があっちこっちにある。散歩している人もちっとやそっとの噴出では驚かない。悠然と間欠泉散歩を楽しんでいる。

 公園内の温泉や間欠泉を回遊するトレイルがよく整備されていて、安心して間欠泉巡りを楽しむことができる。解説板も整備されているが、やや解説が難しい。


モーニング・グローリー・プール

朝顔の形をしたモーニング・グローリー・プール

 モーニング・グローリー・プールと呼ばれる温泉プール。直径6メートルほどのすり鉢状の形をしており、深さが約7メートルある。温水プールとは言っても人が入れるような温度ではない。朝顔の形に似ていることから『モーニング・グローリー(朝顔)プール』と名付けられた。

モーニング・グローリー・プール Morning Glory PoolのMap

 中央の青い部分はバクテリアが住めないほどの高温のため、キレイな青色になっている。その周りは温度によって異なるバクテリアが住んでいるので、グラデーションになっている。
 発見当初から比べると、噴き出す熱水の温度が下がり、中央の青い部分が緑がかり、バクテリアが棲む周囲の黄色い部分も重なり合って太くなったという。


小高い丘の上から見たグランド・プリズマティック・スプリング

グランド・プリズマティック・スプリング

 グランド・プリズマティック・スプリングは全米でも最大の熱水泉で、直径は約61m。イエローストーンのたくさんのかラフルな温泉のなかでも最も大きく際立った温泉のひとつ。
  これは世界で第3位の大きさ。温度は70度ほどで、常に熱いお湯が湧き出ている。中央の透き通るような深い青から緑、周縁の黄、オレンジと極彩色のコントラストは強烈な印象を与えている。この周囲の鮮やかな色はバクテリアによるもの。

グランド・プリズマティック・スプリング Grand Prismatic SpringのMap


さすがアメリカ人は物見高い。


 グランド・プリズマティック・スプリングの直ぐ側に木道が敷かれており、多くの人が散策を楽しんでいる。危険といえば危険な温泉のすぐそばに観光用木道を通すというのは、自己責任と自由の国アメリカならではか。


 活発な火山から出たマグマは、私たちの足元の真下の奥深くで、岩の中を掘り割り、表面に浮かぶ水を暖めている、と解説板にある。

エクセルシオール・ガイザー・クレーター
Excelsior Geyser CraterのMap

エクセルシオール・ガイザー

 最長100メートル近くある大きなエクセルシオール・ガイザーは、かつて世界最大とも言われた間欠泉。1880年代には90メートルを超える爆発的な噴出を見せていたが、近年は噴出が見られなくなった。
 Excelsitr Geyserの険しい噴火口は、まれな大規模地震の噴火によって作られた。 何千年もの間、近くのグランド・プリズム・スプリングから延びる流出経路で微生物が増殖し、Excelsitr Geyserの淵を形成している。
  Excelsitr Geyserは、きれいな青色をしているが、中は地獄の窯が口を開けたような恐ろしそうな沸騰湯が音を立てて渦巻いている。


 イエローストーンの熱水の特徴は、広がっていた激しい火山活動が若い地球の遠い過去を垣間見せてくれることにある。ここで発見された生命体は、数十億年前に地球上で生まれた可能性のある生命の種類を、科学者が理解するのに役立っている、と書いてある。

   
photo by miura 2018.6 
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