アメリカ西部の国立公園めぐり 芭蕉メニューへ |
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1.イエローストーン国立公園(1)(Yellowstone
National Park(1)) |
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2018年6月、羽田からなぜかミネアポリスの空港へ、狭いシートで11時間30分。ミネアポリスからイエローストーンの玄関口ボーゼマンへトランジット。乗り換え待ち時間6時間。長い。 |
温泉段丘テラスマウンテンの入口にあるリバティキャップLiberty Cap |
温泉段丘テラスマウンテン Liberty
CapのMap リバティキャップLiberty Capは、噴出物が幾重にも重なって石筍のようになったもの。噴出物の沈殿によって噴出口が塞がれてしまった。 |
湧き出る石灰分の成分により石灰棚の色もかわってくる。真っ白もあれば写真のような茶色や灰色の石灰棚もあり変化に富んでいる。 テラスマウンテンは、端的に言えば石灰棚である。温泉に石灰やいろいろの種類の色の鉱物が混じることで色のついた石灰棚となっている。カッパドキアの石灰棚は純白一色だが、テラスマウンテンはいくつかの色がついている。灰色が多くやや薄汚れた感じがする。観光的にはそれが難点ともいえそうだ。
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テラスの上から見たビレッジ |
イエローストーン国立公園は北アメリカ大陸最大の火山地帯である。公園のほぼ全域が大きな火口だったといえるようだ。火口のあっちこっちで溶岩が地表に近付き、地下水を沸騰させて、火口のいたるところで噴出している。 |
イエローストーンは、マグマ溜まりの膨張により地表面が隆起し、熱せられた間欠泉や温泉で常に煮えたぎっている。近い将来(数十万年以内)にまた破局噴火を起こす可能性が高いとされている。 いつ噴火するかわからない火山を心配しても仕方がないので、アメリカ人は火山に伴う自然の驚異の現象を楽しんでいる。
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複雑な石灰棚の文様が奇妙だ。 よく見ると複雑な自然の造形が美しい。 |
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熱水が含む鉱物や石灰により黄色・白・灰色などの石灰棚ができる。 |
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イエローストーン渓谷アーティストポイントより。クリックで拡大。 |
イエローストーン渓谷のアーティストポイントより このキャニオンでの一番の絶景ポイントがサウスリムのアーティストポイントよりの景観。森や草原を流れてきたイエローストーンリバーは、アッパーフォールを下って渓谷に入ると、水煙をあげるロウアーフォールと、大水量が勢いよく流れ下る大渓谷となる。そして観光客は、黄金色に輝く斜面と、自然が創り出した森林の美しいコントラストの光景を楽しむことがでる。 |
イエローストーン川 アーティスト・ポイント Artist Point のMap
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大渓谷の長さは32km、絶壁の高さ(深さ)は240〜360m。 イエローストーン渓谷は、一見なんということもない渓谷のようだが、怒涛の水量がイエローストーン川を流れる様はすごい。その絶対的な水量に圧倒され、グランドキャニオンを形作るだけのパワーを実感できる。 |
Lower Yellowstone River Falls 94mの落差がある。 |
ロウアーフォールズ:Lower Yellowstone River Falls
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ロウアーフォールズからみた下流を見た景観。6月だが、滝つぼの周りには残雪がある。 |
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周りは森林地帯だが、イエローストーン川が切り裂き、深い渓谷を形作っている。森林の緑と渓谷の岩肌の黄色と底を流れる大水量の川の風景は、どこにでもありそうな、見たことがありそうな風景だが、イエローストーンはなるほど、ロッキー山脈との対比でアメリカの力強い渓谷的原初風景のひとつにちがいない。 |
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アメリカバイソンの群れ。のんびりしているが、走ると60kmのスピードがある。 |
公園の中でよく見かけるバイソン 公園のあっちこっちにアメリカバイソンが悠然と遊んでいる。別名バッハロー。以前はアラスカからカナダ西部・アメリカ合衆国からメキシコ北部にかけて分布していた。先住民のの生活の多くはバイソンに依存していたが、白人が入ってくると食用や皮革用に狩猟され、農業や牧畜を妨害する害獣として駆除されるようになった。一方、当時のアメリカ政府はネイティブ・アメリカンへの飢餓作戦のため、彼らの主要な食料であったアメリカバイソンを無残にも積極的に殺戮してしまった。多くのバイソンが単に射殺されたまま利用されず放置された。20世紀に入って、絶滅に瀕してしたバイソンの保護活動がようやく活発になり、現在はワイオミング州のイエローストーン国立公園とノースウェスト準州のウッド・バッファロー国立公園などで保護され増殖しているという。 |
photo by miura 2018.6 |