4.フェズ 迷宮都市メディナ |
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紀元前40年ごろにはフェズから北西に50km離れた場所に建てられたローマ都市のヴォルビリスが繁栄していた。同時期のフェズには公衆浴場が存在していたと伝えられるのみ。 迷宮都市フェズ旧市街地はみているだけでも、なにか胸騒ぐものがあり、みていて飽きない。 |
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フェズの旧市街では105種類の手工業が営まれていると言われる。手工業に携わる職人たちは階級制に基づく同業者組合を結成し、それぞれの組合で伝統的な規則が敷かれている。職人たちが有する伝統的な技術の継承が奨励されており、伝統工芸の中でも皮なめしが特に名高い。 そういうことで、旧市街地の中心に分け行くことになる。 |
タンネリ(タヌリ)と呼ばれる川染めの工場。見ている場所は皮製品の販売所になっている。 |
旧市街東のフェズ川下流の急斜面にはタンネリ(タヌリ)と呼ばれる川染めの工場が置かれ、モロッコ内で最大の規模を誇る。皮なめしの工房は汚水を排出するためフェズ川下流に設置されており、悪臭と染料による汚染の対策として、搬入・搬出は大通りから外れた通路で行われる。 |
左側は皮のなめし壺、右側とその奥は染色の坪 |
入口でミントの葉を受け取る。鼻につめて匂い消しとして使うのだそうだ。この日は風向のせいかほとんど匂いはなかった。 |
ブージェルード門の上が表、下が裏。青色と緑色のタイル張り。 |
ブージェルード門 |
羊の頭を飾っている肉屋さん。 街はずれのタイル工房にて。中庭に飾ってあるタイル製品。飾りやテーブルとして使うのが一般的なようだ。 |
フェズは古来、教育熱心な街だといわれる。多くの政治家や官僚や学者を輩出しているという。 |
メディナの中にある神学校 |
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街のあっちこっちにあるCaffee |
大人の男や老人たちは、街のカフェーで昼間っからお茶をしている。ミント・ティーに砂糖を入れて飲むのが定番だという。どこの街に行っても、カフェーにたむろする男たちのすがたがあった。なんだが、うらやましいような侘しいような気分。女性たちは、畑仕事をし、家事、育児をしていて忙しそうにしているのだという。 |
アルガンオイルの共同組合について説明している。 |
ガイドさんの話では、オーストラリアから持ってこられたユーカリの木は、このモロッコでもよく馴染んで街並みに緑を提供しているという。だが、地下に深く根を下ろし水分を吸収する力が強いため、他の植物は育たず、砂漠化をいっそう進める作用もあって問題になっているのだそうだ。 アルガンオイルの説明をする係りの人。女性の自立を促す協同組合により生産と販売が運営されているのだという。 |
アルガンの木の実をつぶしてアルガンオイルを抽出する女性たち。 |
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5.ヴォルビリス ローの遺跡 |
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モロッコにある古代ローマ遺跡。フェズとラバトの間で、メクネスの街に近い。北アフリカにおける古代ローマ都市の、最良の保存状態の遺跡のひとつとして、ユネスコの世界遺産に登録されている。 |
街の中心にある集会場?議会?市場? |
ヴォルビリスはローマ帝国の勢力範囲の西限に位置する重要な都市だった。都市が建造されたのは、西暦40年頃のことだが、この町は紀元前3世紀来のカルタゴの施設群の上に築かれたと推測されている。
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カラカラ帝の凱旋門 |
カラカラ帝の凱旋門
西暦3世紀末にはローマ帝国はモロッコの大半から撤退したものの、他のローマ都市と異なり、ヴォルビリスは放棄されなかった。6世紀にはキリスト教徒の集落が、7世紀にはイスラムが席巻した。 |
街のメインストリート。先にはカラカラ帝の凱旋門。 |
遺跡の入り口にある喫茶店。バスの出発まで時間があったのでビールをいっぱいいただいた。 |
7.メクネス・イフラン |
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メクネス 城壁に囲まれた都市で、1675年から1728年までアラウィー朝の首都が置かれた。北部には、聖地ムーレイ・イドリスや古代ローマ遺跡で世界遺産に登録されているヴォルビリスの古代遺跡がある。
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城壁内の市場と広場 |
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イフラン モロッコのスイスと言われる。フランス風の避暑地になっている。サクランボ祭りなどでも有名。
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川沿いのオアシスとナツメヤシの林。 |
アトラス山脈を越えてエルフールへ アトラス山脈の岩山を縫って流れる川の両岸にナツメヤシの林が広がり、土レンガの人家が点在している。 ナツメヤシの実を販売しているパーキングにバスは止まった。地元でとれたナツメヤシを販売している。試食した。おいしかった。お土産に1パック買った。 |
休憩中のバス |
ベルベル人の青年がこの地方の民族衣装でカメラに納まってくれた。もちろん有料、5DH。 |
子供たちが草で編んだラクダを2DHで売っていた。1つ買った。すると周りの少年たちが自分のも買ってと草のラクダを突き出す。残念ながら大きな声を出してしまった。見かねたバスの同乗の女性が飴ちゃんを配ってくれた。こういう状況はこころがいたい。 |
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川沿いの典型的な城塞住宅カスバ。カスバはなぜか絵になる。 |
カスバ 川沿いにあるカスバと言われる城塞住居。多くは地域の支配者の住居だが、周りに造られた街を城壁でかこった場所をカスバということもある。 |
ナツメヤシの林とカスバの街。サハラ砂漠がアトラス山脈にぶつかる地帯に多くみられる景観。後ろの赤い岩山とナツメヤシの森と間の土の街。ほとんど現代社会のものとは思われない。ここは紀元前の古代都市か、猿の惑星か。ほとんどこの世のものとは思われない。デープモロッコはナツメヤシ畑と土レンガの城塞の街カスバにつきるのではないか。
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photo by miura 2017.5 |