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ピニャオンPinhao アルト・ドウロ渓谷



山を覆う黄色の花。
ドウロ川 の上流域、アルト・ドウロ渓谷。
ポルトガル・ドウロ渓谷のMap

日本人にはこのようなぶどう畑は珍しく見る風景。

ドウロ川 はポルトを河口とする全長925キロの川。ポートワインの故郷はドウロ川の上流に広がるぶどう畑。川沿いの谷に延々と続く段々畑から採れるぶどうからワインが作られ、かつてはワインの樽がドウロ川を下る帆船によってポルトへと運ばれた。

畑によっては、ブドウの木を途中で直角に折り曲げ、隣のブドウの木と連結していた。

平らな畑では機械を使っては消毒作業が行われていた。

ドウロ川のクルーズ船

オリーブの巨木

ピニャン鉄道駅のホーム

ピニャン鉄道駅
ドウロ川沿いのぶどうの段々畑と積み出しのアズレージョで有名。ドウロ渓谷のぶどう畑の開拓、収穫、運搬の歴史的な様子が描かれている。

ピニャン(Pinhao)駅の側壁のアズレージョ

ぶどう樽を牛に運ばせている。

段々畑から人力によりぶどうを運び出す。

ぶどう樽の舟への積み出し風景

ぶどうの段々畑

ドウロ川にかかる鉄橋とぶどうの段々畑

アルコンゴスタ村のカーザ デ セレージャ(サクランボの家)資料館を見学。
アルコンゴスタ村は現在はサクランボ栽培で有名だが、かっては栗木の産地だった。栗木が病気などで壊滅的な被害が出たのを機に、サクランボに切り換えた。それが奏功したのだという。
栗木を使ってカゴを作る職人の工房や展示も兼ねている。

サクランポの花

花の後の小さなサクランポの実

コビリャン Covilha 巨岩の間の家々 モンサント村



モンサント村へ通じる道から見た時計塔

最もポルトガルらしい町といわれるモンサント村。花こう岩の巨岩に覆われた山肌につくられている歴史ある集落で、中世には要塞の村としてスペインとの国境を守る要害だった。モンサント村は全体が丘の中腹から上に位置している。人口は200人弱らしい。
ポルトガル・モンサント村のMap

写真は村のシンボルの時計塔。この塔も巨石の上に建っている。
言い伝えによれば、この難攻不落の砦によって、村は紀元前2世紀にローマ人の包囲に7年間もちこたえたと言われる。


村のいたるところに大岩が転がっている。

石造りの家と赤茶色の屋根がよく似合う。この素朴さがポルトガルらしいということで評価が高い。

曲がりくねった急坂を車が走っている。

道の横には大岩の上の円形につくられた石の家。
大岩の間に道がくねくねと作られ、大岩を抱いたり、寄りかかったり、屋根にしたりしながら家がだっている。

城壁からのモンサント村全景

集落の中は細い石畳がぬっていて、車がギリギリで走っている。レストランやお土産屋さんも多いが、廃屋も目立つ。

砦から見たモンサント村全景。

大岩が重なっているが、その下に人が住んでいるらしい住まいが見える。この村に住んでみないとこの村の面白さはわからないだろう。

こんな面白い岩山の城塞跡

下から見上げた砦跡(城跡?)、何か奇怪ですざまじい砦跡。
TVドラマの舞台のロケ地として使われたというのも納得できる。クリックで拡大

砦に続き道端の大岩と黄色と紫の花。色とりどりの草花と朽ちた砦跡はよく似合う。
モンサント城は、ローマ時代からあったそうだが、中世に要塞として建てられたいう。現在、城として残されているものは城壁と貯水槽と礼拝堂のみ。以前は、城塞らしきものが残っていたのだが、難攻不落の城が悪用されるのを恐れて破城されたのだという。

こんなTVドラマのイメージの展示が村のあっちこっちに。

砦の中の聖ミカエル教会跡
城壁より

大岩と大岩の間に石を積み上げて作られた城門。原始的で素朴な城門が悲しくも美しく、歴史の旅情を掻き立てられる。

城壁からみた教会跡

城壁の上を歩く妊婦さん、みていてひやひや。

城に通じる通路の大岩

石の村の石造りの家


村のにはいくつかの十字架が立てられている。ローマ軍による包囲以来、幾たびの包囲戦を経験し、そのたびに敵を退けてきた記念に建てられているものだとか。この巨石のモンサント村がポルトガルの旅で最も心象的で心に残った。


マルヴァオン Marvao


マルヴァオンは、スペイン国境の近くの岩山、マルメーデ山脈の標高865mの山頂にある、「鷲の巣」と呼ばれる城塞都市である。ローマ時代から始まった要塞で、最初はイスラム教のムーア人がきづいたものを、ポルトガル建国の際にテンプル騎士団に流れをくむ騎士団が奪還したらしい。13世紀頃の城壁が残っており、17世紀に修理が加えられた。山の上の城壁に囲まれた秘境の村として人気がある。高地にある城塞で、ここからの見晴らしが心地よい。

ポルトガル・マルヴァオンのMap


町はずれにあったコルクの木。皮を収穫した年度が書いてある。 ポルトガルはコルクの一大産地で、世界の生産量の約52%を占める。コルクガシの森林は世界の約34%がポルトガルにあるという。

古風で素朴な教会がいい感じ。石組みの角と漆喰の壁のコントラストが美しい。


街中の道は石畳。

宿泊したパサーダ

不ぞろいな石が敷き詰められた道。歩くと敷石のでこぼこが結構足に響いて歩きにくい。

城の頂上から見た城塞都市マルヴァオンの全景

展望体にはこんなオブジェがあった。城塞のイメージか。

城塞は山の頂上一帯にあり、すそ野が自然の防御壁になっている。見晴らしがよいので気持ちがよい。

城の高い位置からの眺め。さわやかで気持ち良い。


城の貯水槽。ここに水を貯めていたらしい。

城塞から集落の方向を見た。見晴らしの良い天空の公園のようになっている。こんな空気と見晴らしの良い場所でノンビリ、ボーとして過ごすのも悪くないかな。
左の写真の手前には円形の水場がある。かっては湧き水があったのかも知れない。

 

   
photo by miura 2024.04
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