ホームへ
はじめに
アルハンブラ宮殿
セビーリャのカテドラル
トレド旧市街
バルセロナのガウディ
コルドバ歴史地区
 

メスキータとコルドバ歴史地区


場所:スペイン・コルドバ
スペインの地図
世界遺産名: メスキータとコルドバ歴史地区 登録年:1984年・1994年範囲拡大

 メスキータとはモスク=回教寺院のこと。コルドバは紀元前2世紀頃にはローマの支配下で繁栄していた古都である。
 コルドバは、8世紀の初めに北アフリカからイスラムの進入をうけ、13世紀にキリスト教の再征服をうけるまで、イスラム文化の支配下にあった。

 写真はローマ橋。ローマの支配時代からの橋ということ。 レンガで造られた味のある橋。この橋の手前にモスキートがある。この橋を渡って多くの信者が礼拝のためメスキートに集まってきたのだろう。


 ローマ橋のたもとに門があり、その向こうにモスキートの屋根がみえる。
 この川に面して古くからの塔や水車などが点在している。


 右側の建物がモスキートの側壁。日本にはない石とレンガの文化の香りがプンプンただよっている。側壁のトイメンの建物はおみやげ屋さんや飲食店だが、建物そのものの歴史が感じられる。

 モスキートの側壁。まるで城壁のようだ。

 モスキートへの入場口。内部もさることながら壁もすごくいい。

 モスキートの中庭。オレンジの木が規則正しく植えられている。オレンジはスペインの特産でとてもおいしい。1000年前にもオレンジは植えられていたのだろうか。石とレンガの建物にオレンジ色と緑がとても映えていた。

 昔は中庭の中央に井戸が掘られ、大量の水が周りに流れていたとのこと。


イスラム模様の石の組み合わせと二重アーチがすばらしい。

モスキートの内部

 このような二重のアーチと柱が樹立しており、異様な雰囲気、いや祈りの雰囲気を漂わせている。
 柱につかわれている石はローマ時代の貴族の廃墟から持ってこられたものも多いという。柱はエンタシスのものあり、モザイクをほどこしたものありで一様ではないが、すばらしい柱が多い。
 アーチはレンガの赤い部分と白い石灰石の部分の組み合わせでできており、耐震構造と建物を支える強度をそなえているという。
 モスクとしての大きさは世界でも最大級の1つということである。 とにかく赤白模様の二重アーチと柱が強烈に印象的で、信仰の場の雰囲気をかもしだしている。 モスキートは3回にわたって大改修と増築をうけているが、後の時代になるほど素材と造りが悪くなるという説明はおもしろかった。

モスキートの天井

不思議な幾何学模様。

モスキートの中には、キリスト教の聖堂もある。ここではイスラム教とキリスト教が同居しているようだ。

城壁のような外壁

 なぜこんな高い塀が必要だったのだろうか。モスクの外壁としては異様なのではないか。まさに信仰の砦だったのかもしれない。

 壁に寄りかかってタバコをいっぷくふかした。この城壁は10世紀頃のものだろうか。自分としては、絵になっているなぁ・・としみじみ思った。


川沿いに残る塔の遺跡。古都を感じさせる。
 

モスキートにすぐ側にあるユダヤ人街。
迷路のような細い石の道が入り組んでいる。写真は花の小道といわれている有名な撮影ポイント。
「出窓に鉢植え」は日本でも当たり前の風景だが、「壁に鉢植え」というのはめずらしい。

photo by miura 2002.11 mail:お問い合わせ