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アイスランド北部 ディティフォス


 バスでの移動の日と聞いていたので私は軽装だった。移動の途中でディティフォスという滝を見に行くということで軽装の私としてはあせってしまった。バスの外に出てしばらく歩くと寒さ身体の芯にとどき、案の定、寒さに震えることになった。震えながら撮ったのが左の写真。
 アイスランドらしい秋なのに真冬の写真となった。

 幅100m、落差45m。ヨーロッパでは最大の滝だといわれている。

 

 

 

 この景色はなかなか素晴らしいが、展望台は凍り付いていて危険でこれ以上滝には近づけない。豪快な滝の側まで行ける予定だったので、残念。
  そうそうに切り上げてレストハウスに駆け込む。ここでアイスランド土産に防風・防雨のコートを買ってその場で着た。暖かい。これならアイスランドの厳冬にも耐えられそうだ。

 

   

ミーバトン


 

 氷が張ったミーバトン湖。このあたりは地熱地帯ということで、ここに来る途中では土地から煙を吐き出している風景をずいぶんみることができた。

 ミーバトンとは「蚊の湖」という意味。溶岩が川をせき止めてできた湖で、夏になると蚊が大量に発生し、その蚊を食べに多くの鳥が集まってくるという。水深は平均2m程度と浅く、秋には写真のように凍り始める。

 

 


 水蒸気爆発でできた火口が集まっている地形だという。小さな火口が重なり合っている。
 


 アイスランドは夜になるとどこからでも条件が揃えばオーロラを見ることができるらしい。アイスランドに来て夜な夜な空を眺めていたがミーバトンに来てようやくオーロラをみることができた。最初は、白いもやのような雲のようなものが北の空に漂っていた。雲なのかオーロラなのか定かではない。誰かがオーロラだと叫んだ。宿から観光客がぞろぞろ出てきて空を眺め、携帯で写真を撮っていた。私も急いで部屋がカメラを持ち出してきてシャッターを切った。当然のことながら手持ちの撮影ではうまく夜空が撮れない。カメラをテーブルに固定して撮ったのが上の写真。
 オーロラは、太陽風が地球の磁場ぶつかって起こる現象らしいが、残念ながら夜に出る雲を見ているようで思っていたほどの感動はなかった。

上はホテルのディスプレイにあったオーロラの写真


 肉眼では夜空に白い雲が浮かんでいるようにしか見えないが、写真に撮るとなぜか緑色の雲に変わていた。なるはど、これがオーロラというものか。オーロラに虹のような色が付くことは稀で、多くは白い雲のカーテンのようにしか見えないらしい。
 ノルウェー、スウェーデン、カナダ、アラスカなど北極圏の近くでみられる地球的な現象。太陽風や地場の状態でさまざまに変化するものらしい。

 ミーバトンの朝、遅い日の出の風景。空気が澄んでいるせいか美しい。修道院?の塔の十字架から出る朝日は旅情を感じさせて、寒さに震えながらもうっとりしてしまう。


ミーバトン湖畔の家

 

 
  ここにもあった大地の裂け目。北アメリカプレートとユーラシアプレートに分かれる境目らしい。

 大地の割れ目の下には、温泉の川が流れているものもある。以前は40度程度のちょうどよい湯加減だったが、どこかの火山が大噴火を起こした後は湯はぬるくなって入れなくなってしまってという。

クベーラロッド


 

アイスランドの地獄谷。
 あたりから白い煙が立ち上り、硫黄の匂いが漂う。火口はドロが煮えたぎり、フチンプチンと泥の中から蒸気のようなものを吐き出している。温度は80〜100度らしい。

 観光用に整備されているのはよいが、上品でものたりない。もっと自然の荒々しさや荒涼とした風景、おどろおどろしい地獄の様が見えるとよいのだが。

 


 灰色の泥が沸き上がっていた。


 あたりは雪に覆われているが、火口の周りには雪はない。

 お昼頃のばずだが、影が長い。太陽は地平線から30度程度しか上がらないらしい。


地熱発電所から吹き上がる蒸気。低い太陽の影が伸びて美しい。

 さすがアイスランド。地熱発電が盛んにおこなわれている。3本の煙はクラプラ地熱発電の関連施設。地下1500〜2000mから熱水や蒸気をくみ上げている。
 

 地熱発電所の風景。日本ではみられない風景、見ているだけでも絵になる。こういう施設の内部を見せてくれて、原理を説明してくれるとありがたいのだが(別の地熱発電所では専任の案内の女性が解説してくれたのだが、専門用語を交えた早口?の英語では、私の英語力では理解できなかった)。残念、車で横を通り過ぎただけ。

 

ヴィーティの丘

 古い噴火口の跡に水がたまった火口湖。エメラルドクリーンの神秘的な景色が見られるということで30分の坂道を歩いてきたのだが、残念なことに火口は氷に覆われていた。何事も予定通りにはいかない。

   

 車窓からのアイスランドの典型的な風景。 

 火山と溶岩と氷河を期待していたのだが、案外普通の風景。雪をかぶった単独峰の山々が連なり、麓には牧場がポツンポツンといい感じの林に囲まれて点在し、辺りには羊の群れが思い思いに草を食んでいた。馬やヤギも飼われていた。馬が草が少なさそうな広い大地で何を考えているのか退屈そうにたたずんでいたりしている。極北の荒野の印象的な風景だった。 


 
  アイスランドの古来からの伝統的建築。屋根の上に土を盛り草をはやしている。古いものほど地面に屋根が接していて、草が地面から屋根に続いているようだ。極寒の地の寒さに耐える知恵なのだろう。

 

   

溶岩台地の隙間から流れ出た滝。 不思議な滝。

フロインフォッサル

 

 「溶岩の滝」という名前の通り、溶岩台地の岩の間から地下水が多数の小さな滝となって流れ出ている。これだけ大規模な地下水の滝は世界的にも珍しい。


 「子供たちの滝」 という小さな滝と石橋がある。昔、自然にできた石橋を兄弟の子供が夜に渡ろうとして、足を踏み外してなくなったという。それを親が悲しんで二度と事故が起きないようにと石橋を壊してしまったのだという。この地でそんな哀しい話があったとは。

ゴーザフォス

 「神(神々)の滝」という意味。アイスランドの最も壮観な滝の1つ。滝の真ん中に岩場があり滝は左右に分かれて流れ落ちている。

 

 

 その昔、キリスト教を受けいれ改宗するかどうかの判断を迫られたバイキングのリーダーは、キリスト教を受け入れる決断をした。そしてそれまで崇めていた像をこの滝に投げ入れたという伝説がある。

 ソルゲイルの物語として史実に近いらしい。北極圏に近い北の大地にも新しい宗教を受け入れる際のさまざまなドラマがあるようだ。宗教では新教を受け入れたが、アイルランドの言語は、古いバイキングの言葉を受け継いでいるようだ。

 

   
   
photo by miura 20122.12 mail:お問い合わせ
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