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モンブラン  [地図]


エギーユ・デュ・ミディの展望台に向かうロープウェイ

シャモニからモンブランへ

 シャモニはフランス領。スイスの国境を越えて向かう。国境のゲートは開けっ放しだが、時々警備兵がいてパスポートの提示が求められるとか。バスはフリーパスだった。

 エギーユ・デュ・ミディの展望台に向かうロープウェイを中継駅から撮った写真。
 乗り場から見るとエギーユ・デュ・ミディは雲の中だった。切り立った岩壁が町のすぐ傍にあり、この雲の中がどうなっているのか、期待と不安。

ケーブルカーは雲の中へ

ケーブルカーは雲の中へ

ケーブルカーは雲の中へ
 雲の中から終点の エギーユ・デュ・ミディの展望台と青空が見えてきた。
 ロープウェイが中継の鉄塔を越す時に一瞬、エアーポケットのようになる。「ウォーー」という声。

エギーユ・デュ・ミディの展望台

エギーユ・デュ・ミディの展望台へ

 エギーユ・デュ・ミディ展望台は、なんと大きな岩の上に乗っかっていた。展望台の高さは3842m、そこへ6分かけて中間駅へ、さらに乗り継いで6分でエギーユ・デュ・ミディに到着する。
 富士山が3776mだから、それよりも高いところにロープウェイで一気に上がってしまって高山病は大丈夫なのか。

 雲がかかっていたのは山腹までで、上は晴れていた。またしてもラッキー。「ウォーー」という声が上がる。

エギーユ・デュ・ミディの展望台

エギーユ・デュ・ミディのロープウェイの駅

 この大きな岩の中にロープウェイの駅がある。駅にはお土産売店やレストランがある。さらに岩盤の上には写真のような展望台がある。
 この展望台のある場所もすごいが、ここからの展望もすごいの一言。

 エギーユ・デュ・ミディ展望台は、上下2段に分かれている。2つの展望台は、写真手前の懸け橋がつながっている。なんとしても最高位の展望台に昇らねば。

 だが、身体が重く気分もパットしない。頭も重く痛いような気がしてきた、やや高山病がかってきたのだろうか。

エギーユ・デュ・ミディの展望台
ギーユ・デュ・ミディ展望台、さっと晴れ渡った瞬間。上の展望台の影が写っている。 クリックで拡大。

上のエギーユ・デュ・ミディ展望台から

 上のエギーユ・デュ・ミディ展望台へはエレベータですぐ。下の展望台を見た写真。
雲がかかっていたかと思う間に、さっと晴れ渡った。展望台どころか、下の町もよく見えた。
 下の展望台に 上のエギーユ・デュ・ミディ展望台の影が映っている。この展望台は、上を見ても下をみてもすべて見どころ満載で、飽きない。

 エギーユ・デュ・ミディ展望台は、下の写真のように大岩の上にちょこっと乗っかっている。観光のためとはいえ、そこまでやるかという感じ。「よしっ、楽しんでやるゾ」という感じ。観光立国の執念、自然を征服するぞという意気込みを感ずる。

エギーユ・デュ・ミディの展望台 展望台の下を流れる氷河
ギーユ・デュ・ミディ展望台。下の展望台から岩の中のエレベータで昇る。とそこからの氷河の眺め。クリックで拡大。
モンブラン4807m
モンブラン4807mの頂上。クリックで拡大。

モンブラン

 モンブラン4807mはヨーロッパの最高峰。3800mの展望台から見ているので、1000mの高低差。
 写真では2つの峰がみえるが、モンブランの頂上は雲に隠れている左から3つ目の峰。

 この山容がどうしてモンブランケーキになるのか相当なイメージ力が必要だが、ケーキの上に乗っているクリの太いクリームで幾重にも重なった山のギザギサを表しているのかも知れない。
 確かに、実際のモンブラン山系の山々はのこぎりのようにギザギザしている。

 上の写真はモンブランから流れ出た氷河で、下のシャモニの町へ真っ逆さまになだれ込んでいる。シャモニの町は数万年前は間違いなくモンブランの大氷河の下でガリガリ削られていたのだろう。

モンブラン山系

モンブラン山系のギザギザ

 モンブランの右手の山は、見るからに怖そうなすごい山が連なっている。この山はすべて4000m超。
 写真をクリックすると大きくなる。こんな山を眺めているとさすがに、人間の力の限界を思い知らされる。 こんな山に登ったらとても生きて帰れる気がしない。

下界を望む

下界を望む

 モンブランから流れ出た氷河が麓に落ち込んでいる様子。下のシェルマットは標高1000mだから、1500mくらいまで続いている感じ。
 日本の高山があと1000m高いとヨーロッパアルプスのように大氷河が見えることになるのだろうか。ダメ、緯度がたりない。
 ヨーロッパアルプスは北緯45度超、日本でいえば稚内の上のあたりになる。45度超の緯度と4000m超の山がないと氷河にはならないのだろう。日本では、夏でも残って雪渓で我慢するしかないということだ。

シャモニの町から見たモンブラン山系

シャモニの町から見たモンブラン山系

 町を散歩していてふっと見上げると、こんなギザギザの怖そうな山が顔を出している。

 ミネラルウォーターの「エビアン」は、次のようにいっている。
「モンブラン周辺のフレンチアルプスの北麓に降り積もった雪や雨は、この巨大な天然フィルターの中を約15年の歳月をかけてゆっくりと流れていきます。その間に、鉱物質の帯水層から多くのミネラルを与えられ、「エビアン」はカルシウムとマグネシウムのミネラルバランスが良いナチュラルミネラルウォーターへと生まれ変わっていくのです。 」

 「エビアン」のペットボトルのラベルには3つの山が出ているが、このモンブランのどこかの山をモデルにしたらしい。右の写真もやや似ている気がするが。

photo by miura 2009.9 mail:お問い合わせ
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