「ブッダのことば」スッタニパータ 中村元 訳(岩波文庫) 第一 蛇の章 |
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7.賤(いや)しい人 (抄) | |
わたしが聞いたところによると、----あるとき師(ブッダ)は、サーヴァッティーのジェータ林、<孤独な人々に食を給する長者>の園におられた。そのとき師は朝のうちに内衣を着け、鉢と上衣とをたずさえて、托鉢のためにサーヴァッティーに入った。 |
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116 |
「怒りやすく恨みをいだき、邪悪にして、見せかけであざむき、誤った見解を奉じ、たくらみのある人、──かれを賤しい人であると知れ。 |
121 |
実に僅かの物を欲しくて路行く人を殺害して、僅かの物を奪い取る人。──かれを賤しい人であると知れ。 |
124 |
己れは財豊かであるのに、年老いて衰えた母や父を養わない人、──かれを賤しい人であると知れ。 |
132 |
自分をほめたたえ、他人を軽蔑し、みずからの慢心のために卑しくなった人、──かれを賤しい人であると知れ。 |
136 |
生まれによって賤しい人となるのではない。生まれによってバラモンとなるのではない。行為によって賤しい人ともなり、行為によってバラモンともなる。 |