俳句徒然日記2018
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2018年1月13日 |
今そこにある不安は何
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2018年1月28日 |
やがて哀しき盆栽かな盆栽や面白くてやがて悲しき小宇宙 太い幹、なめらかな曲線。
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2018年2月3日〜6日 |
山陽山陰 雪旅行
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肥前焼の郷・伊部(いんべ)
里山に雪降り来たりて米子道
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晴の出雲に雪美保関夕暮れや雪降り積もりて美保関
青石畳みと美保関灯台は降雪深く断念。
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白兎海岸 |
風流も打ち重なりぬ白兎かなこの風景、なぜかなつかしいような。冬の荒海、日本海。 雪の降り積もった歩道橋にスニーカーで上り、ようやく写真を撮った。この冬の日本海の写真は気に入っている。ここの浜辺に白兎がいたら、確かに物語のひとつも出てきそうだ。 |
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風流や吹雪逆巻く神鍋の湯
城之崎や渋くて遠き昔かな |
京都とはいえども遠き天橋立 冬の天の橋立はすばらしいものでした。なぜか「いく野の道の遠ければ」のフレーズが出てきて頭から離れない。 小式部内侍は「こしきぶのないし」という。母はあの和泉式部。母子ともに浮名を流して一世を風靡したらしい。 |
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2018年2月14日 |
男の寿命82歳、私の命あと14年。
そんなことを遊びに来た孫に言わなくてもと思うのだが、死んでこの世にいなくなるということの意味がわからなかったようだ。自分も本当はわからないのだが。この生きている時間がいとおしくてつい。 菜の花や身体よろこぶジョッギング
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2018年2月16日 | 折々の言葉 鷲田清一
今時の若者は、自民党支持に防衛力強化、拝金、無希望、無気力、自己中心、引きこもリ、家庭中心、失敗を恐れる、この保守保身の若者の多さははどうしたことか。老人ほど異議申し立て、反骨、反体制。失なうものがないこと、自分に執著しないこと、自分と共同体のバランスを考えていること、薄い希望にも絶望しないこと。 |
2018年2月20日 |
株価の上がり下がりがそんなに大事なことなのか。実態経済が何もかわっていないのに。私は株はやらないし、ビットコインもやらない。
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2018年3月3日
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だから何事かを為せばよいのだとわかった。うららかに梅咲き満ちてひな祭り 見つけたり老人は何をしても許される だから何事かを為せばよいのだとわかった。人間、いくつになっても自分に問う、人生はいきるに値するか。人はじっとしてとどまっていると、生きることの無意味さに耐えられなくなって狂い死にしてしまう。だから、行動すればよいのだと思う。何事かを為せばよいのだと思う。それより他に人生なんて有りようもない。 見上げれば人生一睡澄んだ月 |
2018年3月17日 |
親和性と新規性 人間が「いいなぁ」と思うこと、それは「親和性」と「新奇性」に関わっていると心理学者が言っている。伝統と革新。伝統を踏まえて新しみを求める。人間は普段馴染んでいるものに親和性を感じるが、それだけでは飽き足らない。どうしても新しいもの奇妙なものにひかれてしまう。なんて贅沢で我がままなのだろう。 人生無常、厭世観、現世欲望
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2018年4月3日 |
死ぬまでは生きていよう山桜
花見は最低年三回はしたい。つぼみ・満開・散る桜。
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2018年4月14日 「 そもそも、一期(いちご)の月影かたぶきて、餘算の山(よざんのやま)の端(は)に近し。たちまちに三途(さんず)の闇にむかはんとす。何のわざをか嘆(かこ)たんとする。佛の教へ給ふおもむきは、ことに触れて、執心なかれとなり。いま、草の庵を愛するも、閑寂(かんせき)に着するも、障(さは)りなるべし。いかが、要なき楽しみを述べて、あたら時を過ぐさん。 |
「不請(ぶせい)の阿弥陀仏(あみだぶつ)、両三遍申してやみぬ。」
夢かうつつか、こんなフレーズが繰り返し出てきて、苦しくて、起きてしまった。鴨長明「方丈記」のおしまい出てくることがわかった。どうにもならなくなって、阿弥陀仏を3回唱えて寝てしまった、といったところだろうか。時代はまったく違うが、この長明の気持ちわからなくはない。私の仕事もいよいよ行き詰ってきたようだ。 |
2018年4月20日 |
今日もまた意味なく元気春の風 深川隠棲、芭蕉は何かに絶望していたのかもしれない。 |
2018年5月20日 |
人間はもともと活動的・行動的にできている。だから行動を止めると狂ってしまう。そういうものなのだろうと思う。これは人類創生以来の本能のようなものだろう。
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2018年5月21日 |
合理的で効率的、そして経済的 会社は、合理性、効率性、経済性が行動原理。 かつての吉野家の「うまい、早い、やすい」に対応している。競争社会で生き残るための原理なのだろう。 社会はどうか。人が生きる時の原理はどうも違うようだ。 |
2018年6月19日 |
アメリカの豊かさあかす一軒家 動的平行、人の体は解体し生成される。細胞、脳細胞は生成される。なのにどうして、 システム設計書仕様書構成図3点セット |
7月14日 |
じいさんやめろ真夏のジョギング
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8月1日 |
眼の焦点が合わない。
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8月30日 |
走り寄るそれでも動ぜぬ夏烏
今年も夏が過ぎ去るか。 デレデレと仕事続けるの脳なし男 |
道志道の渓流の橋上から。 |
世界は存在しないドイツ生まれの哲学者マルクス・ガブリエルは、「世界は存在しない」と、ギョッとするようなことを言う。すべて存在するものは「意味の場」に現象する。「意味の場」に現象するのでない「世界」は、意味がないので存在しないも同然だという。なるほど。しかし、意味がないものでも「意味がないもの」として存在はしているのではないか。
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9月8日 |
暗黒の宇宙と70億のホモサピエンス何のために生きるのか。どうして死んでしまうのか。生まれ死ぬる人、何方より来たりて何方へか去る。宇宙の暗黒の永遠の沈黙の中で私と言う生命の一瞬の瞬き。そこには人と人とを区別するなにものもない。 |
9月 | 「あなたは良美ちゃんと結婚しないほうがいい。いやしてはいけない。 えっ・・ いや、私も好きになってしまいました。」 カルビ、ロース、ヒレ、タン、焼肉、ステーキ。
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9月27日
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懐かしや半分枯れた栗の葉
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10月21日
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歴史的物語や意義を持たない改革などカオスしかもたらさない。
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11月14日 |
金のためにのみ仕事をしているわけではないという人ほど、現実には金に執著する。金がないからである。悲しい現実。
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11月24日 |
ホモルーデンス今日もまた役に立たないバイク旅 |
12月16日 |
知識とは経験×感性だ
いつの間に古希思えば遠くへ来たものだ。 |
12月30日 | テクノロジーの進歩が速い時代では、独裁的な中央集権的な形態よりも
分散型の形態の方がうまくいく。さて中国はロシアの失敗から何かを学ぶことができたか。 カラカラと枯葉踏む音霜踏む音 |
photo by miura 2018: |