貞享5年春、1681年、芭蕉41歳。
芭蕉は4年前に亡くなった母の葬儀にでていない。久しぶりの故郷の生家である。
大晦日の夜は、行く年の名残りを惜しもうと、大酒を飲んで元旦の昼まで寝てしまった。
2日の朝こそ、初春の気分を十分に味わえるよう、寝過ごさないようにしよう。
俳聖の芭蕉にも、冗談かもしれないが二日酔いがあったようだ。
「二日にも」の詞書
ふるさとやへその緒になくとしのくれ
よひのとしは空の名残おしまむと、さけのみ夜ふかして、元日ひるまでいねたり。
二日にもぬかりはせじな花のはる
ばせお
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