1. スムーズな運用を実現する採点処理システム
学力テスト運営の第一歩は「学力分析の目的に合ったデータベースの構造設計」です。その上で、「採点エリアの設定」「スキャニング」「答案画像のDB格納」など、業務を細分化して把握していきます。一方「採点スタッフ登録」「シフト調整」「採点依頼」「採点能力チェック」「支払い」など、実際の業務に携わるスタッフの動きについても管理していくことが求められます。弊社の「採点処理システム」では、それらをトータルに管理できます。
2. AIを導入した手書き文字自動採点システム
学校・塾の現場や自治体主催テストでは、手書き答案が主流です。日本文・英文とも30文字(短答式)までを基本として、95~99%の正解率で手書き文字を自動採点できるシステムを完成させています。通常「1次採点」と「2次採点(=検査)」のダブルチェックを行いますが、このAI採点を「1次採点」として運用することで、採点スタッフにかかる労力およびコストを大幅に軽減できるとともに採点業務自体を大幅にスピードアップできます。
「選択式問題」「短答式問題」(全小問中70~90%)はAI採点でカバーしますが、残りの10~30%は「記述式問題」です。最大限に安定した標準的な採点を行うために、「採点マニュアル策定」「採点チーフ講習」「プレ採点」「採点基準の検証と調整」「検査状況の再確認」等、PDCAサイクルを確実に回す人的システムの運用を徹底しています。
3. 見やすくわかりやすい集計帳票
テストの結果は、受験者本人用と教師用(または教育委員会用)など、それぞれの閲覧者にとって必要な情報が、見やすくわかりやすく盛り込まれていることが重要です。システム構築時点でその細部に渡る確認を行います。お客様のご要望が明確な場合は、見やすくレイアウトすることに注力いたします。不確定な要素が多い場合は、レイアウト案をご提示いたします。
4. 信頼性の高い成績処理システムと検証体制
集計の基本となるのは「母集団は何か」ということです。弊社では、帳票ごとに母集団条件を示す一覧表をつくり、どこで四捨五入するのか等の表記仕様を明確にして進めます。集計資料出力後は、ご要望に応じた検証体制を構築できます。国内最大の学力テストである文科省の「全国学力・学習状況調査」には過去5か年参画し、すべてノーミスで遂行しており、安心して任せられるとの信頼をいただいております。
学力テストの採点業務をより高度にシステム化するために、次のような最新技術の運用化を進めています。
▋英作文・英語Speakingの自動評価システム
自動的に音声データをテキスト化し、それに対して正解である要素[語数 / 構文 / 主述関係等]を組み合わせて照合することで、英文としての正しさの度合いを判定します。別の言い回しや短縮形も、許容表現として登録できますので、リアリティのある判定が実現できます。
▋作文・小論文添削システム
作文や小論文スタイルの答案をデジタル化して添削指導できるASPサービスです。添削結果は、デジタル答案の上に書き込まれた指導内容とともに、講評や分析ポイントを掲載したわかりやすいPDF紙面にまとめられ、受講生に返却または閲覧用にアップロードすることができます。
「アンケート調査の集計処理」「社会統計資料の集計制作」など、学力テスト以外でのシステム構築も承っています。データベース設計、出力資料デザイン、集計処理のポイントなど、過去の経験で培ったスキルにより、ReasonableでHighQualityなご提案を差し上げます。ぜひお気軽にお問い合わせください。