統合Web採点システム
2. 答案デジタル化~採点の流れ
Webデジタル採点システムは、次のようなシステム上の特徴と導入のメリットがあります。

(1)大量の採点業務について効率化を図り、遠隔地における採点も答案の移動なしに可能にするために、インターネットを利用した採点依頼-採点のシステムを構築した。

(2)答案には、解答部分のみを正確に切り出すためのマーク(■)が刷り込まれている。
生徒は、事前に配布された個人認識のためのQRコード(二次元バーコード)のシールを、自分の答案に貼り付けて提出する。生徒は答案に自分の名前を記入する必要はない。
スキャナにかけて答案の画像を取得する際に、同時に貼り付けられたQRコードの内容が読まれ、その内容を画像ファイル名として出力する。このファイル名を検索することで、採点の対象を特定することができる。また、解答用紙にもテスト属性を認識するためのQRコードが印刷されている。個人属性を認識するためのQRコードテスト属性を認識するQRコードを結合することで、画像化された答案の属性が認識される。
(会場模擬テストなどのように受験者の事前の確定が困難な場合には、「会場」と「座席番号」を仮キーとして使用し、後で関連付けをする。)

(3)採点者のクライアント・パソコンの画面に、切り出された答案画像が表示される。あらかじめ準備されている「設問別データ」と「正誤位置データ」により、画像上の設問の位置にカーソルのフォーカスが当てられ、正誤に関する情報をキーボードより入力する。同時に、答案画像上の設問位置には正誤(○×)情報が表示される。これにより採点者は、紙の答案を採点するのと同じイメージで、画面に表示された答案と解答パターン(正解・許容・誤答パターン等の情報)を見ながら、採点を遂行することができる。
特別の設備は必要なく、標準的なパソコンとインターネット環境があれば、容易に採点環境を構成することができ、採点者にも特別の技能を必要とせずに、業務を遂行することができる。

(4)1枚の答案について、複数の採点者が担当する設問について同時に採点し(例えば、選択式・短答式)、採点・登録が終了したら、1枚の答案の採点結果として統合され、保存される機能をもつ。すなわち、複数採点者による分割採点機能であり、同一設問についての同時並行採点機能である。

(5)2人以上の採点者が同時に、または採点がすべて終了した後、採点対象の答案画像を表示させ、同じ方法で採点し、他の採点者の結果と食い違いがあればそのつど、どちらの採点結果を採用するか吟味し確定することで、より信頼性の高い採点をすることができるシステムを実現している。これにより、採点ミスを極限まで減少させることができる。

(6)採点者は、必要に応じて簡単なコメントをリストから選択して入力したり、任意の文を作成して入力したりすることができる、「簡易添削」(添削コメント機能)の機能をもつ。

(7)採点が完了すると、何段階のチェックを経て採点結果の情報がサーバに保存される。成績処理の段階で、正誤の情報が答案の画像イメージ重ね合わされて印刷され、生徒に返却される。同様に、生徒の成績と採点済み答案をインターネットにより閲覧することができる。